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”プエルト・リコ〜ニューヨーク/ボリーンケン歌謡の道”へ"El camino de la cancion popular borincana/Puerto Rico〜New York"

◆彩流社の音楽書 ◆12月中旬刊 
◆パブロ・マルシアール・オルティース・ラモス 編者  ◆関根秀介 訳
◆A5 判並製496頁  
◆定価(本体 3800円+税)

プエルト・リコとその周辺(キューバー、メキシコ)のトリオバンドの誕生とその歴史、彼らの巡り合いと確執、解散、トップテナーの座の変遷とそれをめぐる駆け引き、トリオに不可欠の楽器"レキント"誕生の秘話など、従来知られていなかった"真相"と彼らのレコーディングの全貌を明かす。これまでにないラテン・トリオを知る決定版!
秘蔵写真多数掲載!

訳者お勧めのカリブのラテントリオ・ディスコグラフィー付き。
1992年にプエルト・リコの主要新聞「エル・ヌエボ・ディーア(EL Nuevo Día)
年間最優秀書!



◆ IX章<トリオ・ロス・パンチョス>前編 フリート・ロドリーゲスの加入…167頁より抜粋


(前略 )除隊前の1週間、フリートは毎晩ロス・パンチョスの一員として猛練習を重ねた。彼らはトリオ界に再び君臨したいと意欲に燃え、その実現に向け是が非でもトリオを再建する必要があったのである。そしてその日、1952年10月11日の土曜日がやって来た。

除隊手続きをするために家を出たフリートはバスに乗り、ポンセ・デ・レオン通り(la Avenida Ponce de León)をプエルタ・デ・ティエーラに向かっていた。その車中、彼の脳裏に突如一つの曲が浮かび、そのとき持ち合わせていなかった紙と鉛筆を隣の乗客から借りると、歌詞に続いてメロディーを一気に書き上げた。
(中略)感激したア ルフレード・ヒルは即座にピアノに向かいイントロを弾き始めた。
このボレーロは【Mar y cielo :海と空】と名付けられ、フリートの作品中最も人気のある曲となったのである。(後略)